中央統計局(BPS)はこのほど、インドネシアの2021年の国内総生産(GDP)が前年から3.69%成長したと明らかにした。新型コロナウイルス流行により景気は低迷してきたが、ここに来て投資が回復してきたことで、GDPも回復基調に入ったという。
BPSは「保健医療、移動制限の緩和、国際経済の回復、財政刺激策がそれぞれ奏功したことが成長を促した」と説明した。
インドネシアのGDPは2020年、マイナス2.07%となり、アジア通貨危機以降で初めてのマイナス成長となった。
一方、2021年には投資が回復し、これが経済の回復を促した。インドネシアの投資実行額は2021年通年で、901兆2000億米ドル(約625億6000万米ドル)となり前年から9%増加した。
また2021年には世帯支出も前年から2.02%のプラスを確保。飲食店・ホテルでの消費が急速に回復したことが奏功したという。