インドネシアの中央銀行であるバンク・インドネシアのペリー・ワルジヨ総裁は10日、2022年の国内経済成長率は前年より上昇し、4.7%~5.5%になるとの見通しを発表した。
現在は新型コロナウイルスの変異株オミクロンによる感染が急拡大しているが、ペリー総裁はワクチン接種の加速、経済活動の再開、そしてインドネシア中央銀行・政府・その他関係当局による継続的な経済刺激策が経済成長を支えるだろうとの見解を示した。
実際、2022年2月までの経済指標においては、小売売上高、消費者マインド、製造業の購買担当者景気指数はいずれも良好であった。2021年第4四半期の経済成長率は前年比5.02%を記録しており、デルタ株による感染拡大がみられた第3四半期の3.51%を上回った。2021年通年の成長率は3.69%で、2020年のマイナス2.07%を大幅に上回る結果となった。今後も上昇トレンドが続いていくとの見通し。