株式会社IHIは9日、インドネシア国立のバンドン工科大学と共同で、環境負荷をもたらす農業残さ(廃棄物)をバイオマス燃料として有効活用し、二酸化炭素排出量の削減を目指す研究を開始したと発表した。
小規模農家が多数を占めるインドネシアでは、稲わらなどの農業残さの野焼きや放置による腐敗が原因で、温室効果ガスが大気中に放出されるなど、適切な利活用が課題とされている。
IHIとバンドン工科大学は、農業残さをバイオマス燃料として有効活用することで、カーボンニュートラルの実現のみならず、農業残さ起因による環境負荷の低減、発電所への安定供給、農業残さの有価物化による農家の収入源拡大を目指し、農業残さ分布に対する既存の火力発電所の立地調査や輸送方法の検証などをジャワ島で実施する。