宗教省のハラル製品保証実施機関(BPJPH)が発表したハラル製品の新しいロゴをめぐって、ロゴに描かれた聖なる山「グヌンガン」のモチーフと伝統衣装「スルジャン」の縞模様がジャワ中心主義だとSNSで論争が巻き起こっている。
またウラマー協議会(MUI)のアンワル・アバス副会長は、あくまでも個人的意見と前置きしたうえで、「アラブ語でハラルという言葉を強調するのではなく、芸術性が前へ押し出されている」と苦言を呈した。一方、イスラム社会団体のムハマディヤやナフダトゥール・ウラマ中央執行部(PBNU)は、「大切なことはイスラム教徒がハラル製品を消費しないことであり、ロゴは問題にならない」として、もっとポジティブに受け止めるよう国民へ呼びかけた。
テレビ業界でも議論が活発化する中、イスラム法(シャリア)に基づく自治権が認められたアチェ州政府は、新しいハラルロゴは使用しないとの考えをいちはやく示している。