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パーム油の国営企業はなぜ価格制御ができないのか

パーム油の国際価格の上昇を受け、インドネシアでは2021年末頃から食用油の価格が高騰を続けている。以前の価格は1リットルあたり1万2000ルピア前後だったが、現在はおよそ2倍の2万4000ルピア前後となっている。

インドネシアは世界最大のパーム油生産国であり、原料であるアブラヤシのプランテーションや加工を行う国営企業を有しているにも関わらず、食用油の価格をコントロールできないのはなぜか。

エリック国営企業相によると、国営企業のアブラヤシ栽培面積は全国の4%程度で、民間企業の栽培面積の方が圧倒的に大きい。そのため、実際に国営企業はパーム油工場での食用油の生産を増やしているものの、価格を管理できるほどの量には満たないという。

また、事業競争監視委員会(KPPU)によると、パーム油市場の40%が4つの巨大企業によって支配されているが、同時に価格が上がっていることからカルテルの兆候もみられるという。