インドネシア警察サイバー対策局は13日、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が2019年の大統領選で学歴を詐称したとして提訴していたバンバン・トリ・ムルヨノ容疑者(51)を、宗教冒涜罪と増悪表現違反で逮捕した。
バンバン容疑者はスディルマン将軍国立大学農業学部を最終学年で中退。その後の活動はあまり知られていないが、2016年に「Jokowi Undercover」を出版して世間の注目を集めた。しかし、文献の根拠がなく、国家元首に関する虚偽の内容で国民を混乱させたとして逮捕され、裁判所が2017年5月に民族・宗教・人種・社会間(SARA)に基づく特定の個人や団体に対する増悪および敵対表現違反として、懲役3年の有罪判決を言い渡した。その後、バンバン容疑者は服役し、2019年6月に仮釈放された。
また渦中のガジャマダ大学は「ジョコウィ大統領は1985年に同大学を卒業」と声明を出した。