中央統計局(BPS)はこのほど、9月の貿易収支が29ヵ月連続で黒字になったと発表した。ただし、輸出は石炭やパーム原油(CPO)の主要貿易国からの需要の低迷と価格の下落により大きな打撃を受けた結果となった。
9月の輸出は前年同月比約20%増の248億米ドル。しかし前月比では約11%減となり、鉄鋼、CPO、石炭などのコモディティ商品の需要と価格の低下の影響を受けた。CPOは前月から金額ベースで32%減、数量ベースで29%減となった。CPOの市場価格は前月比11%下落した。2022年初めからコモディティ価格が高騰しておりインドネシアの輸出はその恩恵を享受してきたが、これら商品に頼ることは貿易収支と経済成長に脅威となり得る。
一方、9月の輸入は前月比約10%減の198億米ドルを記録した。
輸出から輸入を引いた貿易収支は前月より13%も減少して49億9000万米ドルとなったが、29ヵ月連続でプラス圏を維持した。