北スマトラ州で重傷を負い治療していた15歳のオラウータンが死亡したことを受け、州の天然資源保護機関(BKSDA)が捜査を開始した。死亡したオラウータンには骨折や強い衝撃による怪我などがあり、暴力を受けていた疑いがあるとみている。
このオラウータンは1月21日にカロ県クタ・ペンキ村にあるコミュニティ・ヘルス・センターから保護された。縄と竹で縛られた状態だったという。オラウータンが農地の作物を荒らすのを防ぐために、地元住民がオラウータンを捕まえたと伝えられている。オラウータンは、保護された翌日に死亡した。
オラウータンは保護種であり、暴力や殺害、保管、密輸等は法律により禁止されている。
しかし、ある研究によると、2007年から2019年にかけてボルネオ、スマトラ、タパヌリの3種のオラウータンに対する犯罪が、インドネシアで2229件発生したと報告されている。