世界各国の汚職を監視するNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)」(本部ベルリン)が1月31日に発表した2022年版「汚職番付」で、インドネシアの「廉潔さ」は昨年より4ポイント下がった34ポイントとなり、180ヵ国中110位となった。スハルト政権が退陣した後の「改革期」以来、最も低い順位となった。
またASEAN諸国と比較した場合、11ヵ国中7位でシンガポール、マレーシアなどの近隣諸国を大きく下回った。これを受けTIインドネシア支部のワワン・スヤトミコ局長は「汚職撲滅において、際立った変化がなかったことを示している」と自身の見解を述べた。
最も高得点であったのは90ポイントのデンマークで、フィンランドとニュージーランドがそれぞれ87ポイントを得て同率で2位に続いた。一方、紛争が続く南スーダンやシリア、ソマリアが下位を占めている。