3月26日、バリ島とロンボク島の間の海域において、国営石油会社プルタミナがチャーターした石油タンカーで火災が発生し、乗員17人のうち2人が死亡し、1人が行方不明となった。
火災は現地時間午後2時50分頃、アンペナン海岸付近を航行中に発生した。タンカーには5900リットルのガソリン(プルタライト)が積まれており、アンペナン港で2700リットルを降ろす予定だった。船体から半径300メートルの範囲に亘ってオイルフェンスが張られたが、積載していたガソリンの流出はなかった。船体はすでに近くの港に曳航されているという。
プルタミナによると、ガソリンを運ぶ予定だったバリ島とロンボク島には現在十分なガソリンの貯蔵があるため、供給不足になることを恐れてパニックを起こさないようにと住民に呼びかけを行っている。プルタミナは行方不明になっている乗員の捜索にあたるとともに、事故の原因究明に注力している。