海外生活は楽しい。しかしある日突然、無性に特定の日本の商品が恋しくなることがある。そんな時、店舗やECサイトで代替品を探したり、日本の家族や友人に送ってもらったりしている方もいるだろう。しかし実際には、人には頼みにくい、購入代行サービスは高いと感じて我慢することが多いのではないだろうか。「ZenPlus」は日本の商品に特化した海外向けショッピングプラットフォーム。日本のポップカルチャーを愛する外国人の間では知名度のかなり高いサイトだが、賢く使いこなしている日本人は案外少ない。日本の魅力的な商品を世界に向けて販売する越境ECモール、自分用にもギフト用にも活用してみては。
――「ZenPlus」とは、どんなサービスですか?
ZenPlus海外マーケティング マーケター 元田ケーシー誠 氏（以下元田氏）：
大阪に本社を置くZenGroup株式会社は、大きく分けて二つの事業を展開しています。ひとつは「Zen Market」という購入代行サービス。そしてもうひとつは日本から外国に商品を売りたいという企業様が集まる「ZenPlus」というマーケットプレイスの運営です。「ZenPlus」には私共が直接やりとりをしている日本国内の3000店舗以上の企業様が、500万点以上の商品を出品されています。日本国内のお客様が楽天やAmazonで気軽に日用品をご購入されるように、海外のお客様が日本の商品を簡単に直接購入できる場を提供しています。(https://zenplus.jp/ja/)
「ZenPlus」と購入代行サービスの大きな違いは、直接販売のため手数料がかからないこと。サイト上でご希望の商品をカートに入れた際に送料が表示されるので、商品代金・送料まとめて一回のお支払いでお買い物が完結することも利点のひとつです。弊社では、お客さまが購入された商品は一度すべて倉庫に集めて検品を行っています。以前インドネシアのお客様がご購入されたアニメのフィギュアの外箱が破損していたことがありましたが、発送前にご連絡を差し上げ、ご購入をご希望されるか否かを再確認させていただきました。ご納得いただける商品をお客様にお届けするための強力なサポート体制も弊社の特徴であり、商品の破損・紛失時の返金など、できる限りのサポートを行っています。
――どのような人がどのような商品を買っていますか?
元田氏：
立ち上げからわずか3年にして、海外でも認知度のある企業様にご出店いただけるようになりました。売れ筋の商品は国ごとに違いますが、アメリカではクオリティの高さで注目を浴びたシナダグローバル社のぬいぐるみが、驚くほどに売れています。外国人のお客様には、アニメグッズ、ポケモンカード、ベイブレードなど、日本のポップカルチャー関連商品が人気です。外国にお住まいの日本人の方には、米、調味料、インスタント食品、ベビーフードなどの食品をよくご購入いただいています。一風堂のラーメン、究極の蕎麦や駄菓子などもご好評いただいています。
弊社のお客様はアメリカのお客様が多く、英語圏のユーザーが6割程度を占めています。外国にお住まいの日本人の方は、日本の商品をお求めの際、まずはAmazonで探してみて、なければ高いけれど購入代行を利用する、ということがほとんどかと思います。「Amazonにはなかったけど…日本の商品であれば『ZenPlus』にあるかも」と頼りにしていただけるくらい、日本人の方にも認知していただけたら幸いです。
――サイト上にある商品はすべてインドネシアから買えますか?
元田氏：
国によって制限はあります。例えばアメリカの場合、薬剤や酒類はご購入いただけません。場合によっては税関の方の気分次第で商品が弾かれることや、前回は納入できたが今回はできなかったなどということもあるので、現地側での対応は弊社では保証しかねるのですが、ご購入いただけない商品はご購入前に表示でお知らせするなど、航空便に乗せる前段階までのサポート体制は万全にしています。インドネシアに関しては薬剤も酒類も発送・納品実績がありますが、種類や量によってはお受取いただけない場合もございますので事前にご確認ください。
――低価格の秘密は?
元田氏：
弊社は出店者様から商品代の10％をいただくことで収益化を図っています。出店者様に20％のご負担を課す他社ECサイトと比較すれば、この時点ですでに設定価格に差が生じ得ることがご理解いただけるかと思います。送料の面でも、購入代行業も行っている弊社は、160か国に商品を発送した実績と、送料を抑えるノウハウを持っています。送料に手数料を絡めて利益を上げようという考えもありませんので、他社の送料と比較して2割以上安くなっています。またZenGroup株式会社が国内3拠点に有する大規模倉庫を、購入代行業の「Zen Market」とシェアすることで物流コストを抑えられることも、低価格販売実現の一因となっています。また出店者を法人に限定し、転売屋の参入による商品価格の高騰を阻止するなどの工夫も行っています。
――今後の展開は?
元田氏：
化粧品、シャンプー、薬、お菓子など、ドラッグストアの商品は、日本人のお客様からのニーズが最も高いジャンルです。アカカべ薬局がご出店くださっていてすでに商品はある程度網羅できているのですが、今後は新たに大手薬局を出店者としてお迎えし、より多くの商品を、より安くご購入いただけるよう強化を図ります。インドネシア生活中に「久しぶりに日本のあの商品が食べたい」「日本のお土産が買いたい」と感じられた際には是非「ZenPlus」を覗いてみてください。
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