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エイリアンジェネレーションってどんな世代?その特徴と課題は?

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「エイリアン」とは「異質なもの、ゆかりのないもの」を指す言葉。社会学の世界では、個人またはグループが、彼らが存在し帰属する世界から疎外されているという社会学的現象や、自分の環境に対する社会的愛着を失った人を説明する際などに「疎外者(エイリアン)」という表現が使用されてきた。仕事が忙しく他のことに注意を払う時間を失っている、社会構造の中で弱い立場にあり自分自身を定義する能力を失っている、カルチャーショックを経験しているなど、人が疎外される要因はさまざまである。

では「エイリアン世代」とはどんな世代を指すのか。エイリアン世代は意図的または非意図的に社会的疎外を経験した世代のこと。彼らの多くは意識的に現実の社会環境から自己を疎外し、自ら定義・解釈できるデジタル現実につながることを意図的に選択している。アバターに変身し、デジタル空間で友達と交流したり、メディアを通じて仕事や活動を行ったりしている。彼らは、既存の構造や標準的な生活システムに捉われず、自身の生き方に意味や好みを持っている人々でもある。

しかし一方でエイリアン世代は、自分たちの小さな環境の中で交流することに快適さを感じ、その世界に執着する危険性も高い。現実の公共空間から大規模な人口流出が起こらないよう何らかの対応が求められる。