地元マディウンでは知らない人はいない有名店の「bluder」が、最近SNS上で話題になっている。bluderはヨーロッパからインドネシアに伝わったバターと卵黄を多めに配合した菓子パンの一種で、ブリオッシュのような柔らかい食感が特徴。
1989年の創業当時は小さな店であった「bluder cokro」がSNS上でも騒がれる有名店となった理由のひとつは、常に新しい味を生み出す努力を続けてきたこと。オリジナル、チョコレート、レーズン、チーズ、チョコレート&チーズ、ピーナッツ、ティラミス、クレポン、コーヒー、緑茶、タロイモなど、味の種類が豊富。「平均7か月程度かけて新作を開発し、ソーシャルメディアで調査を実施します。消費者が選んだ上位5つの味を採用してさらに試行錯誤し、一番美味しくできたものを発売します」とオーナーのハリー氏は説明する。
もうひとつの強みは伝統的かつ衛生的なパン作りの技術。味や食感はもちろん、形状やパッケージの品質にもこだわり、インドネシア全土にある数百の小売店での販売を可能にした。またSNSによる宣伝活動など、時代を常に追い続けている。観光客に「定番のマディウン土産」と認識されるようになってからはパッケージのオプションも充実させた。1個1万Rpという価格もお土産向きだ。