ーージャカルタで「Casa Cuomo」をオープンするに至った経緯をお聞かせください。
Salvatore Cuomo (シェフ):
実は十数年前にもインドネシアに来た事はありましたが、文化的な違いもあり出店には至りませんでした。
しかし、縁があり4,5年前に再びインドネシアに興味を持ち、コロナ前のタイミングで出店の話が進展しました。
そして様々なタイミングが合い、パートナーやスタッフとの信頼関係が築けると判断し、インドネシアでの出店を決意しました。
バーチャル空間でお店を立ち上げることとなり、オンラインの技術にとても感動したのを覚えています。
異なる文化や宗教、季節のないインドネシアの環境に対応することは難しく、
しっかりとメッセージを伝えることが重要であると感じました。
また、ブランドとしての価値を守るために味の統一が重要であり、どの店舗でも同じクオリティを提供することにこだわっています。
ーーグナワルマンに出店した背景や店づくりへのこだわりはありますか。
Salvatore Cuomo (シェフ):
店名の「casa cuomo=僕の家」にある通り、一軒家の雰囲気を大事にしたかったことからこの地を選びました。
一軒家が多くあるエリアで、お客様が時間を気にせずリラックスできるような体験を提供するため、
堅苦しくない雰囲気づくりを心掛け、お客様やスタッフの幸せを大切にし、お店を家族が集まる場のようにすることを意識しています。
ーーインドネシアならではの食材調達の難しさはありますか。
Salvatore Cuomo (シェフ):
地域ごとの気候や土壌の違いにより一定の品質を保つことが一番難しい点です。
しかし、地元の農家と連携し、最高の食材を選び抜くことにこだわって調達しています。
現地の食材を独自のアプローチで探し出し、地域の文化や風土を料理に反映させることを目指しています。
また、国内外の農家や生産者と連携し、地域の特産品を活かしたオリジナル料理を提供しています。
この食材選びへのこだわりと挑戦は、私たちの料理への情熱と地域へのリスペクトによって支えられています。
「この人の食材じゃないといけない」という思いが、私たちの料理のエッセンスとなり、
困難を乗り越える原動力となっています。
ーーCasa Cuomoならではの食材や料理へのこだわり
Salvatore Cuomo (シェフ):
現地の食材を工夫して利用し、また、現地の良質な食材を見つけ、物流や保存の仕組みを整えて料理を提供しています。
特にモッツァレラチーズなどは、バリで現地のイタリア人と協力し、高品質な製品の獲得を実現しています。
自社で畑を作り、日本企業と連携して野菜の栽培に取り組むプロジェクトも進行中です。
私たちは現地での料理のビジネスの、挑戦と成長の流れの中にいます。
良質な食材の探求や物流の改善は、時間と努力が必要であり、地域の経済や文化に寄与することも重要だと考えています。
現地の食材を大切にし、伝統的な料理の知識を広めることで、地域の食文化を発展させていきます。
さらに料理の原料にこだわることで、独自の味と個性を確立しています。
将来的にはさらなる成長と多様な顧客層の開拓を目指しているところです。
Casa Cuomo Italian Dining
住所 | Jl. Gunawarman No. 57, Senopati, Kebayoran Baru, Jakarta Selatan |
予約 | +62-821-2377-8668 |
インスタグラム | @casacuomo.id |
営業時間 |
(日~木)11:00~15:00, 17:00~22:00 (金~土) 11:00~15:00, 17:00~23:00 |
イタリア人と日本人の両親のもとに生まれる。中学時代は1年間日本で暮らし、その後イタリアへと帰国し料理学校に通う。
18歳で再び日本に戻り、7年間の修業時代を経て24歳で中目黒に初のナポリピッツァ店「サルヴァトーレ」をオープン。