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インドネシアの独立記念日 式典+競技大会が行われるのはなぜ?

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毎年8月17日のインドネシア独立記念日には、各地で式典が開かれるが、並行して各種競技大会も開催される。競技の種類は毎年同じものではあるが、優勝者には賞品も用意されており、子どもから大人まで皆熱心に参加する。

その起源は定かではないが、独立維持のための戦闘の激しさが和らぎ始めた1950年代頃から、それを祝い喜ぶ表現のひとつとして、各地域で独立記念日を祝うさまざまな競技大会が開催され始めたと、一部の歴史家は主張する。どのような競技にどんな意味を込め、開催してきたのだろうか。

両足を大きな麻袋に入れてジャンプでゴールまで辿り着く速さを競う「サックレース(みのむし競争)」、手を後ろで縛った状態で吊り下げられたクルプックを食べる「クルプック競争(パン食い競争)」は独立記念日に開催される定番の競技。どちらも食糧需要を満たすのが困難だった植民地時代のインドネシア人の厳しい生活を反映しているという。

その他、「綱引き」は団結と強力の大切さを教える競技として、一歩踏み出すのを躊躇すると転んでしまう「竹馬レース」は前進するための自信を持つことの大切さを教える競技として、賞品獲得を目指して油を塗った棒を登る「棒登り」はひとつの目標を達成するために協力することの意味を教える競技として、開催されている。