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無形文化遺産についに登録申請されたダンドゥットに寄せられる想い

(c) kompas.com

紆余曲折を経てついに今年8月、無形文化遺産として国連教育科学文化機関(ユネスコ)に正式に登録申請されたインドネシアの大衆音楽「ダンドゥット」について、一人のインドネシア人記者が綴った想いを紹介する。

「私はこれまでに70カ国以上を訪れ、各地でその国の文化を学んできました。各国には独自の種類の芸術があり、そこには当然舞踊芸術も含まれます。ブラジルのサンバ、アルゼンチンのタンゴ、インドのクチプディ、スペインのフラメンコなど、それぞれに異なるリズムとスタイルがあります。9月末にソウルで開催された韓国・インドネシアの友好50周年記念公演にて、合唱団が楽曲「オジョ・ディバンディンケ」を披露した際、ASEAN各国大使らがともに踊り、観客から大歓声が湧き起こりました。何千人ものソウルの人々が、ダンドゥットのリズミカルな歌に合わせて踊り続ける様子を見て、感動と誇りを感じました。

ダンドゥットを「村の芸術」と批判し、ユネスコの栄冠には値しないと考える人もいますが、インドネシア文化を誇りに思うインドネシア国民として、ダンドゥットには世界的に価値が認められているダンスや音楽と等しい価値、そしてワヤン、バティック、クリスなどの無形文化遺産とならびユネスコに推薦されるに値する尊厳があると確信しています。」