12月22日夜、インドネシア西部にあるスンダ海峡付近で津波が発生し、多くの犠牲者と被災者が出ている。この津波は地震によるものではなく、同日午後9時3分に起きたアナック・クラカタウ山の噴火に伴って海底で発生した地滑りが原因とみられる。噴火から津波発生まで24分しかなく、津波の事前警報は作動しなかった。
インドネシア国家防災庁のストポ広報局長が公表した情報によると、12月25日の時点で5つの県で合計429人の死者が確認されており、負傷者は1485人、避難者は1万6082人にのぼる。依然多くの行方不明者が報告されていることから、今後犠牲者が増える可能性がある。
最も被害が深刻なのはバンテン州パンテグラン県で、1月4日までの14日間を災害緊急時対応期間としている。また、アナック・クラカタウ山の噴火活動はまだ続いており、しばらくは高波や津波の再来に備えるよう注意を呼び掛けている。
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