昨年、政府は液化石油ガス(LPG)への依存を減らし、エネルギー転換を加速するために、 50万台の炊飯器を配布する計画を発表した。しかしこれまでに目標の68.5%である34万2,621台しか配布されていない。インドネシアはLPGに依存しており、2021年のインドネシア中央統計庁(BPS)のデータによると、世帯の約82%が調理にLPGを使用し、まきを使用している世帯は11%、石油は2%、電気コンロはわずか0.7%にとどまっている。
ジスマン電力局長は、「プログラムの実施が期待に応えられなかったとしたら、お詫びする。この種のプロジェクトは、エネルギー省として初めての取り組みで、長期的な準備が必要だ。」と述べた。配布の遅延原因は、22万以上の受給予定世帯で複数の国民ID番号(NIK)が含まれているというデータの不一致やそれに伴う確認作業、2カ月という配布期限の制約などが挙げられる。