北スラウエシ州ルアン島のルアン山(標高725メートル)が現地時間16日午後9時45分に噴火し、翌日未明にも再び噴火した。死傷者は報告されていないが、島の住民800人以上が近くの島に避難した。最初の噴火では噴煙が上空2キロメートルまで上がり、2度目の噴火では2.5キロメートルに達した。当局は噴火警戒レベルを上から3番目から最も危険度の高い1番目に引き上げた。また、火口から半径4キロメートル以内の区域への立ち入りを制限している。
噴火の勢いが収まらないことから、インドネシア国家防災庁(BNPB)は18日、周辺の1万1千人の住民に避難を要請した。ルアン島から100キロ程離れた州都マナドにも噴煙が到達したため、マナド市内のサム・ラトゥランギ国際空港は17日から18日にかけて閉鎖され、エア・アジア航空のマレーシアとブルネイを結ぶ便が19日朝まで欠航した。