北スマトラ州メダン市警察は6日、誘拐されたとみられた赤ちゃん(11カ月)を、実は販売していたとして、赤ちゃんの父親(25)を容疑者に認定した。
父親は現在逃走中で、警察がその行方を追っている。父親はSNS(交流サイト)のフェイスブックで、赤ちゃんの写真とともに「里親募集」と投稿し、接触してきた20代と40代の女2人に約150万ルピアで販売した。
一方で赤ちゃんがいなくなったことに気づいた母親もフェイスブックで情報を求める投稿をしたところ、赤ちゃんを買った女たちから、「金を返すなら、赤ちゃんを引き渡しても良い」と連絡があったという。
後日、約束の場所に現れた女たちを見た母親が大声で助けを求めたため、近くにいた通行人などが女たちを取り押さえ、赤ちゃんは無事に母親の元へ返された。
警察は、女2人が人身売買組織の一員であるか調べるとともに、父親の動機や事件の経緯など詳しい捜査を続けている。