5000人突破!ライフネシア公式LINE・登録はこちら

ユネスコ バリ島の水利組合スバックを生態水文学のモデル地域に認定

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は23日、バリ島タバナン県ベンケル村のスバックを生態水文学(水と生態系の間の相互作用を研究する科学)のモデル地域に認定した。スバックとは水田に公平に水の配分を行うバリ島の伝統的な水利組合で、その数は千数百あり、2012年には世界文化遺産に登録されている。同村のスバックは、農業技術の推進において生態水文学のデモンストレーションを行う場の1つとして、昨年9月にユネスコの承認を得ていたことから今回の認定となった。

タバナン県のゲデ・サンジャヤ知事は、スバックは農業のかんがいの仕組みとして数千年前からあるバリ地域の知恵の一つで、保存すべき世界文化遺産としてユネスコに認められているとし、今回の認定で同村のスバックが水の整備・管理の場だけでなく、スバック文化の保護研究の中心となり、高品質の米を生産する為に生態系の保全や環境に優しい技術を応用するきっかけとなることを願うと語った。