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大企業への収益集中、世界銀行が指摘

世界銀行の報告によると、インドネシアの中小企業と大企業の収益格差は他の新興市場に比べて大きく、国内経済に影響を及ぼしている。

インドネシアの製造業は、上位5%の企業が収益の90%を占める一方、トルコでは20%、メキシコでは35%、インドでは67%、フィリピンでは75%と低い数値である。この格差は競争とイノベーションを阻害する可能性がある。

また、中小企業が全体の56%を占めるにもかかわらず、総生産のわずか3%しか生み出しておらず、全体の正社員雇用の11%しか占めていないと指摘している。大企業への集中が常に悪いわけではなく、生産コスト削減、品質向上、輸出拡大などで経済にプラスの影響を与える可能性がある。ただ、インドネシアでは売上増加が雇用に結びつかず、資本配分の効率も低い。

世界銀行は、中小企業を大企業のサプライチェーンに組み込むことや契約の履行を強化することなどを提案している。