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スパイ疑惑の比前市長を拘束 強制送還へ

インドネシア国家警察は9月4日、中国のスパイ容疑などで逃亡していたフィリピンのタルラック州バンバン市の前市長アリス・グオ容疑者(33)をジャカルタ市内のホテルで拘束したと発表した。近く強制送還する。

グオ容疑者は、中国の犯罪組織のオンライン賭博や人身売買のほか、多額のマネーロンダリングに関わった疑いでフィリピン上院から指名手配されていたが、今年7月に出国し、マレーシアやシンガポールを経由して、8月にインドンシアに入国、潜伏していた。洗浄した犯罪収益は、1億ペソ(180万ドル)に上ると見られている。

グオ容疑者は、正真正銘のフィリピン国籍と主張しているが、5月の上院公聴会で出生届が17歳になるまで提出されていなかったことが明らかになり、書類の信憑性に疑問の声があがっている。一方、グオ氏はすべての容疑を否認しており、「自分に向けられた悪意」だと訴えている。