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スシ・エアーの操縦士解放 身代金支払いを否定

パプア独立派組織「自由パプア運動」(OPM)の軍事部門「西パプア民族解放軍」(TPNPB)に拉致され、1年7カ月ぶりに解放されたスシ・エアーの操縦士で、ニュージーランド人のフィリップ・マーク・メルテンスさん(38)について、ハディ政治・法務・治安担当調整相は9月23日、身代金の支払いを否定した。ハディ氏は、国軍や国家警察、宗教指導者などさまざまな方面からアプローチし、長期間にわたる交渉を経て実現したと強調した。ニュージーランドのウィンストン・ピーターズ副首相兼外相も、身代金の要求は受けておらず、外交のたまものと主張した。

西パプア民族解放軍の広報が先に、「インドネシア政府が、パプア地区の暫定責任者を通じて身代金を支払った」と声明を出したことへの対応とみられる。フィリップさんは、昨年2月にパプア州ミミカの空港で、操縦していた旅客機をハイジャックされ、そのまま拉致されていた。