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デング熱対策でボルバキア菌感染の蚊の卵を散布 ジャカルタ保健局

ジャカルタ特別州保健局は9月25日、デング熱対策の一環として、西ジャカルタ区でボルバキア菌を感染させた蚊の卵を散布すると発表した。10月4日から開始する。国内では、デング熱の発生率が高い中部ジャワ州スマラン市や東ヌサトゥンガラ州クパン市などですでに実施されており、今回で5カ所目となる。同区クンバンガンの800世帯でバケツに水をはり、そこへ菌に感染させた蚊の卵を入れる。

ボルバキア菌は、ショウジョウバエ・トンボ・ミツバチなど昆虫類の最大60%の体内に存在する細菌で、デング熱を媒体するネッタイシマカが感染すると、その体内でデング熱の原因となるデングウイルスの増殖が抑えられることが分かっている。

デング熱の発生率はこの半世紀で、およそ30倍に上がっており、世界保健機関(WHO)は2019年から、世界で取り組むべき10の健康課題のひとつに指定して警告を発している。