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現代のアイスティーブームの基礎となったインドネシアのお茶文化を知ろう

(c) food.detik.com

インドネシア諸島に初めてお茶が持ち込まれたのは1684年。ドイツ人の植物学者アンドレアス・クレイアーが観葉植物として持ち込んだが、後に空き地で栽培を試みたとの記録がある。バタビアには茶の種子に施肥する試験場があったが大量生産には至らず、17世紀になりオランダが中国からオランダ領東インドに輸入した種子をボゴール植物園で栽培することに成功したことをきっかけに本格的な栽培が始まった。

1826年、植民地政府はジャワ島における大規模なお茶の栽培を試みる。最初にお茶が植えられた都市はボゴール、ガルット、プルワカルタ、そしてバニュワンギ。茶園が成功すると複数の都市に製茶工場が設立された。やがてお茶は植民地政府にとって有益な商品のひとつとなった。

アンクリンガン(リヤカー式屋台)の出現は、お茶の普及、そしてバタフライピーやハイビスカスの花、クローブやショウガなどのスパイスを加えたアレンジティーの発展に大きく寄与した。ジャワ島は最も豊かなお茶文化が育まれた地域で、ジャワ島のさまざまなアイスティーのレシピは、多くの起業家たちにとってビジネスアイデアとなった。「エス・テー・インドネシア」という大型店やソロ地方の甘いティーカクテルを提供するフランチャイズなどが登場し、街中でアイスティーが飲めるようになった。