南カリマンタン州のサビリン・ヌール知事が11月13日、辞任した。サビリン氏は先月、贈収賄・利益供与の疑いで容疑者認定されたが、南ジャカルタ地方裁判所は11月12日、汚職撲滅委員会(KPK)の同氏に対する捜査は恣意的であり、容疑を取り消すと決定した。同氏の代理人が辞任の理由について、「特別な理由はないが、家族の用事に集中したい。行政が円滑に行われるよう祈っている」と思いを代弁した。
KPKは10月6日、サビリン氏や同州公共事業・国民住宅局のアフマド・ソルハン局長ら7人を2024~2025年の新規プロジェクトで、民間企業から賄賂を受け取ったとして容疑者認定し、サビリン知事以外の6人を逮捕した。サビリン知事は、容疑者認定を不服として、南ジャカルタ裁判所に対し、逮捕が正当であるか問うための事前調査を要請していた。