【インタビュー】ジャカルタの中心部に コミュニティーが集う 新しい旅の目的地を創造 | Pan Pacific Jakarta

話者プロフィール

Sjefke Jansen氏
カタール、モルディブ、ロシア、モーリシャス、シンガポールを含む世界12か国において、25年以上にわたりホスピタリティ業に従事。2024年9月にPan Pacific Jakarta、PARKROYAL Serviced Suites Jakarta、及び2025年オープン予定のPARKROYAL Jakartaのコンプレックス・ゼネラルマネージャーに就任。元シェフの経歴を持ち、趣味は料理、ランニング、ゴルフ。

インタビュー本文

――2018〜2022年に続きジャカルタは2度目とのことですが、印象はいかがですか。

Sjefke Jansen氏：

東南アジアはとてもダイナミックで、ホスピタリティ業界の勢いも衰えていません。ヨーロッパのホスピタリティビジネスの強みは、プロ意識が高く、非常にテクニカルな点ですが、インドネシアのホスピタリティビジネスにはヨーロッパにはない独特の温かさがあります。友好的でホスピタリティ精神に溢れ、他者に尽くすことを厭わないインドネシア人の国民性は、この業界においては大きなアドバンテージであると感じています。

――ミシュラン3つ星のレストランでシェフとして働かれていたそうですが。

Sjefke Jansen氏：

特別な才能があったわけではなく、ただ食べることが好きでシェフになりました (笑) 。組織的で規律正しい世界ですので、良いキャリアの土台が築けたと感じています。お客さまをお迎えすること、お役に立てることが何よりの喜びで、Pan Pacificのルーツでもある日本の「おもてなし」を学んでまいりました。お客さまのお気持ちを汲みとり、ご期待以上のサービスを提供するおもてなしに必要なものは、技術ではなく姿勢と心です。そのhostmanshipをさらに深く学び、実現し、次世代につなぐために日々邁進しています。

――高級ホテルが建ち並ぶ激戦区タムリンで、何を目指しますか?

Sjefke Jansen氏：

71 〜90 階という立地にあるジャカルタで最も高層のラグジュアリーホテルであること、高層階ならではの素晴らしい景色、米国を代表する建築設計事務所Kohn Pedersen Fox Associatesによる洗練されたインテリア、日本食レストラン「欅」、緑に囲まれたバー「Eden Bar」といったハード面に加え、私共がサービスに取り組む誠実な姿勢そのものが、他のホテルとの差別化につながるよう力を尽くしています。私自身も毎日欠かさず現場に足を運び、お客様と対話し、いただいたご提案を真摯に検討してサービスに反映させていただくこともございます。

また商業施設「agora」、オフィスタワーと協働し、3つのブランドをどのように位置付けるか、コミュニティーの一員としてどのような役割を果たせるか、という点も私共の課題のひとつです。数週間前には商業施設内に大型のインドアゴルフ練習場「MST Golf Arena」がオープンしました。収容人数4000名のアリーナも併設される予定です。将来的には地元のアーティストの作品展示の機会などもつくり、地域の皆さまをつなぐプラットフォームになりたいと考えています。私たちは単なるホテルではなく、ジャカルタという旅の目的地の中に新しい目的地を創造することを目指しています。

――「欅」と「Eden Bar」についてご紹介ください。

Sjefke Jansen氏：

「欅」は70 年代にジャカルタに誕生した伝統ある日本食レストランであり、私たちにはその伝統を守る責任があります。日本人シェフが創り出す、伝統に新しいひねりを加えた、基本に忠実でありながら記憶に残る日本料理を90階からのパノラマの景色を見ながらご堪能いただけます。材料は週に2回日本から取り寄せています。

植物をテーマにしたルーフトップバー「Eden Bar」は、緑に囲まれながら、他にはないユニークなオリジナルカクテルを召し上がっていただける「楽園-Eden-」です。果物の果皮に至るまで食品ロス削減に取り組み、環境への配慮を行っています。

今後は隣接する1600㎡の敷地面積を誇るインドアプレイグラウンド「Kiztopia」、大型のインドアゴルフ練習場「MST Golf Arena」などとのパッケージプランも展開していく予定です。ホテル内には日本語が話せるスタッフも常駐していますので、何かお困りの際にはお気軽にご相談ください。

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