仮面舞踊「レオグ・ポノロゴ」、伝統衣装「クバヤ」と、無形文化遺産登録のニュースが続いたこの機会に、ユネスコの認定をきっかけに世界的に認知度が高まったインドネシアの5つの文化について、おさらいしよう。
「クリス(短剣)」(2008年登録)は、霊的な力を有すると信じられているインドネシアの伝統的な武器。9世紀から使用されており、チタンや隕石由来の金属が素材として用いられてきたことが明らかになっている。詳しく学びたい方は、中央ジャワ州スラカルタにあるクリス博物館を訪れて。
「ワヤン」(2008年登録)は、外国人観光客を夢中にさせる舞台芸術。政府はワヤンの海外公演も奨励しており、オーストラリアのインドネシア大使館では、ほぼ毎年公演が開催されている。「アンクルン」(2010年登録)は、ジャワ島西ジャワに起源を持つといわれている竹製の打楽器。ゆすって竹筒と竹筒をぶつけて音を出すこのユニークな楽器は、韓国、日本、マレーシアなどの国々でも子どもたちに教えられている。民族音楽「ガムラン」も海外での評価が高く、日本、シンガポール、米国、ニュージーランドの複数の教育機関で教えられている。「バティック」が2009年10月2日に無形文化遺産に登録されたことから、10月2日はバティックの日と定められている。