インドネシアの一般家庭で受け継がれてきた、体にやさしいレシピを紹介する。まずは西スマトラ島のタルア茶。卵黄と砂糖を手早く混ぜたらコンデンスミルクとお茶を注ぎ、仕上げにライムとシナモンパウダーを加える。タンパク質とビタミンが摂取できて免疫強化に有効といわれている。ジョグジャカルタのウェダン・ウーはあり合わせの材料で作れることから「ゴミの飲みもの」という呼び名に。熱湯に炭火であぶり潰した生姜、クローブとシナモンとナツメグの葉、スオウを加え、赤くなるまで煮出す。抗酸化作用、悪玉コレステロール値の低下が期待できるといわれている。
西ジャワの農民たちが愛飲したバジグルは、とろりとした甘味が特徴。ココナッツミルク、ヤシ砂糖、生姜、レモングラスの茎、パンダンの葉、シナモンをすべて混ぜて中火にかけ、最後に直接コーヒーを加え濾して飲む。南スラウェシ島のブギス族に伝わるサラバは、お湯に溶かした黒砂糖、生姜、コショウ、ナツメグ、シナモンを煮て、ココナッツミルクと卵黄を加えた体がポカポカと温まる飲み物。牛乳、卵、蜂蜜、生姜の4つの材料の頭文字をとったSTMJはマラン発祥で、滋養強壮効果があるといわれる。生姜を入れて温めた牛乳に、ダマにならないように卵黄を手早く混ぜながら入れ、蜂蜜とコショウを加えれば完成!