インドネシアのZ世代(1997~2012年生まれ)は、住宅価格の高騰により、購入よりも賃貸を選ぶ傾向が強まっている。
2024年9月に実施されたInventureの調査では、Z世代の回答者の3分の2が、 3年以内に住宅を購入することは難しいと考えており、80%が価格上昇を理由に挙げた。収入不足、不安定な雇用、コンサートや旅行といった経験消費への志向も要因となっている。2023年にJakpatが行った調査でも、36%が購入を避け、賃貸を選択していることが明らかとなった。このうち36%は経済的準備が整っていないため、22%は賃貸の方が手頃であると感じるため、18%は通勤時間を減らすために賃貸を選んでいるという。
Pinhomeの住宅価値指数(PHVI)と住宅賃貸指数(PHRI)によれば、 2024年第1四半期には、住宅賃貸需要が前年同期比で55%増加した。高金利と資金不足も賃貸志向を強める要因となっている。