南スラウェシ州マカッサルのハサヌディン国際空港付近で1日午後、津波のような形をした積乱雲が発生。上空を飛行していた5機が、見通しが整うまでの約20分間空中待機を余儀なくされたほか、空港利用者や地域住民が巨大な津波と見間違い、一時パニックに陥った。
空港関係者によると積乱雲の発生はよくあることで、飛行中のパイロットには適切なタイミングで滞りなく指示が与えられ、雲が晴れた後に5機は全て問題なく着陸したという。しかし昨年9月にマカッサルにも近いスラウェシ州で大きな地震・津波被害があったほか、12月にスンダ海峡で発生した津波の被害も記憶に新しい地元住民と空港利用者の中には、空を覆いつくす巨大な灰色の積乱雲を津波と勘違いし慌てる人も多数存在したという。
気象当局は「積乱雲は急な大雨や雷・強風を引き起こす可能性があるものの通常1、2時間以内で消える」と説明し、住民に落ち着いた対応を呼び掛けた。
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