米国の食品・飲料大手ペプシコのインドネシア法人は、2025年第1四半期に西ジャワ州チカランで新設工場を稼働させ、Lays、Cheetos、Doritosの製造を開始する。2023年に建設が発表されたこの工場への投資額は10年間で約2億米ドルと見積もられている。まず国内市場向けに製造を行い、順次ASEAN諸国への輸出を計画している。
ペプシコは、2021年に国内企業PTインドフードとの30年間の合弁契約終了に伴い、インドネシア市場から一時撤退した。この間、同社のスナック製品は並行輸入品として高価格で販売されていたが、新工場の稼働により価格の引き下げが期待される。最初はオーストラリアから輸入したジャガイモやトウモロコシを原料とするが、将来的には地元農業の発展を支援し、国内での原料調達を目指すという。インドネシアの食品・飲料業界は国内総生産(GDP)の約40%を占め、消費支出が経済成長の鍵となっている。