インドネシア銀行(BI)は12月19日、7月上旬以来およそ5カ月ぶりに1米ドル=1万6,300円台までルピアが急落したことを受け、為替介入を継続していると明らかにした。
同行のフィトラ金融・証券資産管理局長は、ルピア急落は米連邦準備制度理事会(FRB)が前日に0.25%の利下げを発表したことの影響を受けた結果との見解を示した。同行はスポット取引のほか、DNDF市場での介入、流通市場でのSBN(短期国債)の購入を通じルピア安阻止を狙っていると説明した。DNDFでは、あらかじめ決められた取引価格と決済時の価格との差額をルピアで差金決済する。フィトラ氏は、引き続き国際金融市場を注視しルピア相場に及ぼす影響を緩和するためのルピア安定化政策を強化していくと述べた。