3月11日、ジコ・レオナルド・ジャガルド・シマンジュンタックという名の市民が憲法裁判所(MK)に対して通貨に関する2011年法律第7号の司法審査を求める申立てを行った。ジコ氏は憲法裁判所に対し、現行の通貨を1000分の1に切り下げるデノミネーション(略称デノミ)を提案した。
同氏は申立書の中で、2010年に当時のインドネシア中銀総裁だったダルミン氏が提唱したデノミに関する議論(10万ルピア紙幣はベトナムの50万ドン紙幣に次いで世界で2番目に桁数が多い紙幣だという指摘)に触れた。デノミによってルピアの信頼性が高まれば対ドル為替レートにおけるルピア安に歯止めが掛かる可能性や、紙幣印刷コストの削減、政府取引の円滑化などのメリットを挙げた。「通貨にゼロが多過ぎることが取引を複雑化している」と指摘し、国家経済および国民にとって、1000ルピアを1ルピアに変更することが良策であると主張した。