インドネシア政府は、スラウェシ島南部のマカッサル港を輸出入のハブ港として整備する方針だ。運輸省事務次官アントニ・アリフ・プリアディ氏によると、東インドネシアからの物流コスト削減と効率化が目的。
現状、東インドネシアからの貨物はジャカルタやスラバヤを経由するケースが多く、これがコスト高の要因となっている。マカッサル港は年間200万TEUの取扱能力を有し、中国などへの直行輸出が可能となるため、輸送時間短縮とコスト削減に繋がる。
これにより、東インドネシア地域の製品競争力が向上すると期待される。既に整備計画は進行中で、政府は詳細な計画については明らかにしていない。競合他社の戦略変更を防ぐためだとしている。同時に、バリ島のベノア港は海洋観光ハブ港として整備される予定。国際基準を満たした施設により、クルーズ船の受け入れ体制が強化される。インドネシア船主協会(INSA)も、インドネシアの海運産業の進展とアジアにおけるハブ港としての可能性を高く評価している。