インドネシアのブディ・サントソ通商大臣は、マレーシア・クアラルンプールにてシンガポールのガン・キム・ヨン副首相兼通商産業大臣と会談し、両国間の貿易関係強化と地域経済の安定化について協議した。
会談では、今年度に予定されている日・シンガポール年間閣僚級対話(AMD)の開催地(インドネシア・ヌサテンガラティモール州ラブンバジョ)、将来の投資貿易パートナーシップ(FIT-P)提案、米国の関税、電子機器のWTO関税モラトリアムなどが議論された。
サントソ大臣は、公正で開かれた包摂的なルールに基づく国際貿易体制を支持する姿勢を示した。一方、ガン大臣は、両国の良好な二国間関係を高く評価し、世界経済の不確実性の中で地域経済の安定維持に向けた協調の重要性を強調した。シンガポールは、インドネシアにFIT-Pへの参加を呼びかけた。インドネシアは、貿易救済措置の最適化などを通じ経済の強靭化を図るとしている。