インドネシアの建設会社PT Wijaya Karya(WIKA)は、ヌサンタラ首都特別区域(IKN)東側の国家軸道路の建設を完了したと発表した。全長3.27キロメートルの同道路は、大統領府と主要な政府機関を結ぶ重要な幹線道路となる。
WIKA社長アグン・ブディ・ワスキト氏によると、同道路は2025年4月に完成し、現在は維持管理段階に入っている。建設には、高精度GPS測位システムやデジタルセンサー搭載の締固め機など最新の技術が導入された。また、道路沿いの緑地帯には、樹木の根による舗装損傷を防ぐ強化コンクリートが使用されている。
同プロジェクトでは、地元住民の雇用促進にも力を入れた。全体の40%を地元住民が占め、地域経済活性化にも貢献している。ワスキト社長は、「この道路は、単なる物理的なインフラではなく、現代的なガバナンスへのアクセスを拓くものである」と述べ、IKNの将来に向けた強い基盤になると強調した。