ASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議(第46回)が5月26日、マレーシア・クアラルンプールで開催され、首脳らは「クアラルンプール宣言」に署名した。マレーシアのアンワル首相(2025年ASEAN議長国)は、この宣言によって、ASEANの地域統合が決定的な段階に入ったと強調した。
宣言は、「ASEAN2045:共に築く未来」を掲げ、1967年のASEAN設立以来、平和、自由、繁栄を追求してきたASEANの歩みを踏襲しつつ、今後の地域統合に向けた新たな誓約を記している。アンワル首相は、地政学的緊張、経済の断片化、気候変動など、ASEANを取り巻く課題にも言及。AIやデジタル技術革新への対応、持続可能性と包摂性の重視などを訴え、未来世代への責任を果たしていく姿勢を示した。インドネシアのプラボウォ国防相も署名に加わった。