インドネシア東ヌサテンガラ州のレウォトビ山は、火山活動の高まりを受け、警戒レベル4(最高レベル)を維持している、とエネルギー鉱物資源省地質庁が発表した。7月9日から10日にかけての観測では、白い噴煙が高度50~1500メートルまで上昇。9日には3回の噴火が確認されたものの、音や火砕流は伴わなかった。
10日午前6時までに爆発的な噴火はなかったものの、山頂付近では火光が観測された。地震計データでは、火山性地震や微動などが多数観測され、マグマ供給の継続を示唆している。地殻変動のデータもマグマの蓄積を示しており、爆発的噴火や溶岩流、火砕流の可能性は依然として高い。
地質庁は、噴火中心から半径6キロメートル以内、およびその北東-南西方向に7キロメートル範囲内の活動は避けるよう警告を発令。住民と観光客に対し、当局の指示に従うよう呼びかけている。