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一糸纏わず精神と五感を浄化する儀式に挑戦できる特別な場所

Gianyar県Tegalalang郡Kepitu村にある「Beji Telaga Waja」では、他とは異なる「Melukat(浄化の儀式)」が体験できる。西暦10世紀に建てられ何百年にもわたり瞑想の場として珍重されてきた同地は、1990年代に一度改修されたものの近代化はされておらず、他の観光地とは一線を画す神聖な雰囲気が漂う。緑豊かな木々に囲まれ、鳥のさえずりや川のせせらぎに耳を傾けるだけでも心が穏やかになる。運が良ければ、木々の間で餌を探すサルに出会えることもある。

巡礼者は衣服と履物をすべて脱ぎ、順番に瞑想場に入る。儀式はシヴァ神とブッダの池の下にある11の泉のもとで行われる。「6つの泉は、人間の中の6つの敵を減らすための自己浄化を意味します。私たちは業を持って生まれるので、それらを完全に排除することは不可能です。5つの泉は五感を浄化することを意味します」と同地の管理者Jero氏は語る。同じ性別に限り、グループで浄化の儀式を行うことも許可されているが、巡礼者が儀式を行っている間は、司祭も入場できない。肉体的な浄化のために脱衣して入浴するのと同様に、ここではすべてを脱ぎ精神的な浄化を行う。ここでは衣服を着用したまま儀式を行うことは不運を招くと信じられおり、タブーとされている。