バリ州政府は、外国人観光客からの観光税(PWA)徴収強化のため、ホテルや旅行代理店など協力機関へのインセンティブ制度を導入した。協力機関には、徴収額の最大3%が手数料として支払われる。バリ州のワヤン・コステル知事が8月16日、デンパサールで明らかにした。
コステル知事によると、2024年の観光税徴収額は3180億ルピアにとどまり、目標の32%に過ぎなかった。2025年も8月14日時点で2290億ルピアと伸び悩む。州政府は、今回のインセンティブ制度導入により、2025年末までの徴収額大幅増を目指す。
協力機関は、観光客が料金を支払う「エンドポイント」として機能する。徴収された税収は、バリ島の自然環境と文化保護のため、伝統村(デサアダット)に分配される。コステル知事は、観光事業者が徴収活動に参加し、外国人観光客への周知徹底を図ることで、年間7000億ルピアの目標達成に期待を示した。