ジャカルタ東部にある「パサール・ロアック・ジャティネガラ」は、アンティーク好きにはたまらない“宝の山”である。古いタイプライターから200年もののクリス(短剣)、そして懐かしい携帯電話まで、時代を超えた品々が並ぶ。
なかでも人気は1980年代製の「タイプライター」。状態が良いものは今も文字を打てるほどで、価格はおよそ35万Rp。インクもまだあるものが多く、コレクターにとっては掘り出し物だ。隣の店には、1950〜90年代の紙幣や硬貨がずらり。50センから5ルピアまで揃い、1枚5,000Rp前後で購入できる。中には日本やフランスなど外国のコインも見つかる。
また、古い陶器も充実しており、皿や灰皿、そして人気の高い陶器の人形が並ぶ。家庭のインテリアとしても映えるため、観光客だけでなく地元客からの需要も高い。
さらに、最も希少とされるのが200年前の「クリス」。コレクターから委託された販売品で、その存在感は群を抜いている。ほかにも懐かしい「ボタン式携帯電話」や初期型スマートフォンなども販売され、価格は約40万Rpから。多少の傷はあるものの動作は良好で、値段交渉も楽しみのひとつだ。
古き時代の息吹と人々の物語が交差するジャティネガラの蚤の市で、宝探しをしてみては。