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BI、2026年金融政策は安定と成長の両立目指すと表明

インドネシア中央銀行(BI)のペリー・ワルジオ総裁は11月28日、2025年BI年次会合で、2026年の金融政策が「安定志向と成長志向」のバランスを維持すると表明した。世界的な不確実性が依然高い中、安定確保と高成長促進を目指す考えだ。

ワルジオ総裁は、政府や金融システム安定化委員会と連携し、国家経済変革「アスタ・チタ」を支える方針を示した。インフレ抑制が進めば、政策金利であるBIレートのさらなる引き下げ余地を検討し、経済成長を促す。

また、ルピア為替レートの安定化に努め、為替介入などを実施する。マクロプルーデンス政策は2026年に強化し、優先分野への融資を通じて銀行融資の拡大を図る。金利引き下げを迅速に進める銀行にはインセンティブを提供する。

決済システムのデジタル化や金融市場の深化も加速する方針だ。2030年までに、金融市場の1日当たり取引額を81兆ルピア、外貨市場の取引額を180億ドルへ引き上げる目標を掲げた。