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グラブ、台湾のフードパンダ事業を6億ドルで買収 東南アジア圏外へ初進出

・グラブが台湾のフードパンダ事業を6億ドルで買収する。
・同社にとって東南アジア圏外への初進出となる。
・2026年後半に手続きを完了し、台湾内21都市で展開する。

シンガポールのテクノロジー企業であるグラブ・ホールディングスは、デリバリー・ヒーローから台湾のフードパンダ事業を6億ドルで買収すると発表した。本件は、グラブにとって東南アジア圏外への初の事業拡大であり、台湾は9番目の進出市場となる。グラブの最高経営責任者であるアンソニー氏は、「東南アジアの人口密集都市で培った複雑な物流管理の経験は、交通量の多い台湾市場に最適である」と述べた。

規制当局の承認を経て、2026年後半に買収手続きを完了し、台湾内の21都市で事業を展開する計画である。加盟店や配達員などのアプリ移行は遅くとも2027年初頭までに完了させる。台湾のフードパンダ事業は2025年に約18億ドルの総取引額を記録しており、すでにEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)ベースで黒字化を達成している。この買収により、グラブは2028年までに少なくとも6000万ドルのEBITDA押し上げ効果を見込む。

一方、売却元であるデリバリー・ヒーローのCEO、ニクラス氏は、今回の事業売却を「戦略見直しの重要な第一歩」と位置づけている。株主であるアスペックス・マネジメント社は前向きな評価を下しつつも、「信頼回復にはさらなる対応が必要だ」と指摘した。なお、台湾市場では2024年にウーバーによるフードパンダの買収案が市場独占の懸念から当局に阻止された経緯があり、現在もウーバーイーツが主要な競合として存在している。