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パプア開発描く映画上映を強制解散 表現の自由巡り論争

インドネシア各地で、パプア地方の森林破壊と先住民の土地権利をテーマにしたドキュメンタリー映画「ペスタ・バビ(Pesta Babi)」の上映会が、大学当局や軍によって強制的に解散させられる事態が相次いでいる。ダンディ・ラクソノ氏が監督を務めた同作は、食料安全保障やエネルギー転換を名目に進む開発の実態と、土地を守る住民の闘争を記録したものだ。

マタラム大学では、副学長のスジタ氏が、スカルディ学長の指示に基づき「視聴には適さない」として学生による上映を中止させた。また、北マルク州テルナテでは、陸軍地区司令部のジャニ中佐が、SNS上の反発や内容の扇動性を理由に介入し、上映を制止した。

これに対し、独立ジャーナリスト同盟(AJI)テルナテ支部のユニタ会長は「民主的な空間と表現の自由に対する威かくだ」と非難。国会のテベ議員も軍の介入を憲法違反の可能性があると指摘した。ナタリウス人権相は、映画の禁止は法的根拠と裁判所の決定に基づくべきであり、一方的な規制は認められないとの見解を示している。