インドネシア中央銀行が管理する国家戦略食品価格情報センターの5月15日の統計によると、国内の主要食品価格が不安定な動きを見せている。赤小粒唐辛子は1キログラムあたり7万7,750ルピア(約739円)と、前日の7万8,500ルピア(約746円)から小幅に下落した。一方で、鶏卵は3万2,450ルピア(約308円)となり、家計の負担となっている。
経済アナリストのイブラヒム氏は、対ドルで1万7,400ルピア(約165円相当)まで進行した通貨安が、食料品から電子機器に至るまで広範な物価上昇を招いていると指摘する。同氏は、世界的な地政学リスクに伴う原油高が、輸入に依存する大豆や小麦、肥料の価格を押し上げ、国内経済に深刻な打撃を与えていると分析した。
産業界の停滞も顕著だ。最新のPMI(製造業購買担当者景気指数)は50を下回る縮小圏に転落した。原材料の調達コスト上昇が生産活動を抑制しており、ホルムズ海峡の緊張によるエネルギー不安も重なって、政府はインフレ抑制と経済安定の維持という極めて困難な課題に直面している。
食料品価格が変動 通貨安背景にインフレ圧力、製造業も苦境

















