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西ジャワ州「タタール・スンダ」への改称論再燃

西ジャワ州で、州名をスンダ文化のルーツを象徴する「タタール・スンダ」へと変更する議論が再び活発化している。この動きは文化的な誇りを高める試みと評価される一方、実効性を伴わない政治的な象徴主義に過ぎないのではないかという疑問の声も根強い。
インドネシア内務行政大学のジョヘルマンシャー教授は、州名の変更は法的根拠に触れる重大な事案であると指摘する。1945年の独立以来、西ジャワ州の名称は法律で定められており、変更には中央政府と国民代表会議による法改正が不可欠だ。そのプロセスは極めて複雑で、多大な労力を要する。
過去にはアブドゥルラフマン・ワヒド(通称グス・ドゥル)元大統領の時代に州名の変更が行われたパプアの例があるが、名称の変更がただちに格差や紛争の解消に結びついたわけではない。ジョハン氏は、文化振興が目的ならば、名称の掛け替えよりもスンダ語教育の強化や伝統芸能の保存に予算を充てるべきだと説く。多民族が共生する同州において、象徴的な「アイデンティティーの政治」よりも、実効性のある「福祉の政治」が求められている。