スラウェシ・トゥンガラ州に位置するカブパテン・ムナで発見された古代の洞窟壁画が、5月19日、正式にギネス・ワールド・レコーズに認定された。
レアン・メタンドゥノ洞窟で確認されたこの壁画は、約6万7,800年前のものと推定される「人間の手形」である。ブリンやグリフィス・ユニバーシティ、サザン・クロス・ユニバーシティの国際共同研究チームによるこの画期的な成果は、1月末に科学誌ネイチャーでも発表された。
この年代は、これまで有名であったマロス・パンケップの壁画よりも約1万6,600年古く、世界最古とされてきたスペインの洞窟の手形をも約1,100年上回る大発見である。手形は指先が細く伸びた「細い指のステンシル」と呼ばれる特異な形状をしており、洞窟内のパネルには人間のほか、馬や牛のような大型動物、船、さらには狩猟の様子までが鮮明に描かれている。研究者らは、これらの描写から動物の家畜化の兆候や、先史時代の人々の社会活動、そして豊かな海洋文化の伝統を読み取っている。
この歴史的発見は、人類の芸術と文明の黎明期において、この地域が極めて重要な中心地のひとつであったことを強く証明しているのである。
もうひとネタ!
現在、壁画の一部は鉱物の層に覆われているが、研究チームは洞窟の3Dモデルを作成し、詳細な構図の解析を進めている。

















