食品・飲料大手、ニラマス・ウタマ社は、インドネシア証券取引所への新規株式公開を実施し、最大3,920億ルピア(約36億600万円)を調達する方針だ。同社は「イナコ(Inaco)」ブランドで知られる食品・飲料メーカーで、調達資金の多くを生産能力の拡充に充て、成長する国内外の市場需要を取り込む。公開草案によると、同社は発行済み株式の25.93%に相当する最大3億5,000万株を売り出す。仮条件は1株あたり900〜1,120ルピア(約8.3〜10.3円)に設定された。主幹事はスコー・セクリタス社が務める。調達資金の約51%は、子会社のNPS社への増資に充当し、グミやゼリーの新設備導入を進める。また、約18%を自社の物流・倉庫能力の強化に、約11%をマンディリ銀行への債務返済に充てる。
同社の3月末時点の借入金は約940億ルピア(約8億6,500万円)だが、返済により約540億ルピア(約4億9,700万円)まで圧縮される見通しだ。2025年度の売上高は約7,530億ルピア(約69億2,800万円)と前年をわずかに下回ったものの、コスト効率化により純利益は約390億ルピア(約3億5,900万円)と前年の約116億ルピアから3倍以上に急伸した。インドネシアのデザート市場は人口増を背景に成長が続いており、同社は上場を機に事業拡大を加速させる。


















